奥さんにそう言ったものの… 誕生日に何をしてやればいいのか思い付かない。 とりあえずはケーキ… 次に、ケーキ… 更にケーキ… ケーキ… それしか思い浮かばない。 冷蔵庫に、そんないい物はねぇし… 「買いに行くか…」 ―…俺が?あのガキの為に? 何かコッソリ用意してたキザな野郎みたいで気が進まない。 でもなぁ…アイツもそれなりに誕生日に寂しい思いをしてたんだよな。 「仕方ねぇな…」 財布を手に買い物に向かった。