―…ある日の放課後 いつものように講堂に残りピアノを弾いていた俺に声をかけた女がいた。 名前は、正木ちはる ピアノ科を専攻してる同級生。 「さすがに上手いね」 「…どうも」 初対面にも関わらず馴れ馴れしく感じた俺は素っ気なく答え講堂を後にした。 だけど、次の日もその次の日も俺のピアノを聞きに来た。 「何か用でもあんの?」 「ううん、ピアノ聞いてるだけ。駄目なの?」 「駄目」 妙に人懐っこい性格が気に入らなくて次の日から講堂でピアノを弾くのを止めた。