「…ん?」


焦点が合わず更に目を細めゆっくり歩いて行くとガキが立っていた。


「どーしたんだよ…こんな時間に出かけるのか?」


「出か…けるワケ…ないでしょ…心配…して…」


泣きそうな顔で弱々しい声を出す。


…―心配?何で?


言ったよな…
今日は出かけるって?


泣くのを必死でこらえてる姿を抱きしめてやりたくなったのは…


…―酒のせいにしとこ。


判断力が鈍ってると言う事にしてチクチク嫌味でガキをつつく。