帰り道…― 遅刻したお詫びにシェイラの気が済むまでドライブして飯も食わせたのに… 「飲みに行きたい!!」 駄々をこねるお姫様のワガママに付き合わされ歩いて帰る羽目になった。 マネージャーに迎えに来させシェイラを見送って1人鼻歌を歌いながら家路を辿る。 春の夜風が火照った顔を冷ますのにちょうど良い… 「ガキは…寝て…ねぇかな?」 そんな事を思いながら家に近付いた時、ゆらりと動く人影を見つけ目を凝らす。