―…あれから時間はどれくらい流れた? 葬式も終わって、アイツが白い煙になって空へ高く消えるのも見た。 小さな箱に納められたアイツの姿も見た。 ―…それなのに 2人で過ごした家の中に残る面影… ―…読みかけの本 ―…2つ重ねた茶碗 ―…メイク落としに歯ブラシ 誰からも愛されていたアイツが死ぬ事はなかったんだよ… 親にも兄弟にも必要とされなかった俺を愛してくれたアイツが居なくなった… 残ったのは"独り"だけ。 ―…それから、すぐに家を出て学校も辞めた。