途中でタクシーを捕まえて病院に着くと、入り口の前でしゃがみ込む正木と同じカラオケ屋の制服を着た女がいた。 「ちょっと…正木は?」 しゃがんだまま顔を上げず頭を振るだけの女を睨む。 ―…何でこの女泣いてんの? 「正木…生きてるよな?」 「……」 何で何も言わねぇんだよ… 「オイッ!!正木はどこだよ!!!!」 名も知らない女に怒鳴る俺の体を誰かが後ろから押さえた。 「…!!」 目を伏せて固く口を閉じながら首を振ると 「こっちだよ…」 そう呟いて俺を案内した。