ステージの裏のピリピリと張り詰める緊張感に自分の鼓動も跳ね上がる。 ―…指が震えてる。 シェイラの挨拶が終わり名前を呼ばれた。 「出番ですよ!!!」 マネージャーにさっきよりも強く背中を叩かれステージに向かった。 ―…青い大きな空を見つめた。 届くかな? アイツが好きだった俺のピアノ… シェイラと視線を合わせるとピアノを弾き始めた。