ここまで理解していて、それでも重なり続ける私にも、きっと問題がある。 だけど、盗まれてしまった心。 一瞬でも独り占めできる気がする空間を、時間を、手放す勇気を持てずにいる。 またコールが鳴るたび、高鳴る鼓動。 可愛くない声と返事を出してもきっと、気づかれている。 だって、受話器の向こう、かすかに笑うあなたが誘う。 暇でしょ?おいで?今すぐに・・。