「私、卓也に会うまで私を知っている人は私の存在を無視するの…… みんな私の父に遠慮してみんな私の……… ご機嫌取りする でも卓也は私のことを知らないでいてくれたからただの"椎羅"になれたんだ」 椎羅…… 「私の正体を知っても…… 私のこと見失わないでね」 ここからはよく覚えていない 椎羅が僕の前から消える予感がしたからだ 朝起きると椎羅はいない 代わりに手紙が置いてあった