昼から何も食べずに勉強に没頭していたせいで、お腹がすいていました。



帰りがけに通る家から夕ご飯の香りが漂い、私の空腹感も絶頂に達してしまったのです。



塾から私の家までの帰り道に一つだけ近道がありました。



でも、その道は鬱蒼とした木々が立ち並び、またお墓の前を通るということもあり、人通りは皆無と言ってもいいほど少ない道なのです。








もちろん普段からその近道を利用することは全くと言っていいほどありませんでした。