大学初めての夏休みはあっと言う間に過ぎた。
懐かしい高校時代の友人と毎日のように遊んだ。
順子たち大学の仲間達も同様だったらしく、彼女たちとはたまに電話で長話をする程度で、夏休み中に会う事はなかった。
私は夏休み中にコンビニでのバイトも始めた。
バイト仲間も皆楽しい人たちばかりで
私はすぐに意気投合した。
夏休みが明けて、大学一年目の後半戦は瞬く間に過ぎ去った。
私達は毎日がほぼ同じ事の繰り返しだったにも関わらず、
その判で押したような日々を、心の底から楽しんだ。
ファッションの事、映画の事、音楽、男の子、クラブ、
そんな話に夢中になり
大人の世界の仲間入りをしようと
精一杯背伸びをしていた。
私達は、自由を満喫していた。
そんな大学一年生だった。