「やっぱ私だけなのかなぁ…」 あの日の出来事は、幻だったのかなぁ… はぁ―… 「梨々、へーき?」 「あ、うん。」 おかしいなぁ。 幸せなはずなのに… 隣にいられるだけで、本当はすごく幸せなはずなのに… 「はぁ…」 こんな悩み、贅沢だよね。 今井クンと付き合ってるんだもん。 そうだよ。 あんなに大好きだった今井クンと付き合えてるんだから… もう、いいじゃん。 付き合えたんだから。 笑ってくれたんだから。 もう、それで… それで、いいじゃん…