雲一つない青い空に、桜の花びらがひらひらと舞う今日この頃。
私はめでたく、2年生に進級しました。
「梨々。3組だったよ。私と一緒。やったねっ。」
そう言って笑った優に、私も笑い返す。
張り出されたクラス発表の紙を凝視する。
視力2.0の私が見た限り、3組には私の探している名前は見当たらない。
それでも何度も確認し、同じクラスにはなれなかったことを認めざるをえなかった。
隣に少し視線を逸らすと、それは案外簡単に見つかった。
“今井 早飛”
彼の名前は2組の一番上に書かれていた。
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