恋文〜先生へ綴る想い


「しゅーた先生、彼女いるんだ…?」



やっとの思いで訊き返すと、



「そうね」



おねーちゃんは人の気も知らずさらっと言った。



「そっ…か」



そういえば私、先生に彼女がいるかもしれないとか、考えたことなかったな…。



急に目の前が真っ暗になる。



「…お姉ちゃん」


「ん?」


「あのさ…、その、しゅーた先生の彼女ってどんな人…?」


「え…?」



正面を向いていたおねーちゃんがこっちを向いた瞬間少し怖くなったけど、私はそのまま訊き続けた。



「先生の彼女って、誰…?」