作業が終わると、先生は冷蔵庫から麦茶を出してグラスに注ぎ、それを飲みながら私に言った。 「ちゃんと読めるかどうか、お前の発音もチェックしてやろーか?」 「えっ…?いいです…、そんな…」 私はすかさず断った。 とてもじゃないけど、しゅーた先生に私の下手な発音など聞かせられない。 緊張して途中で読めなくなるにきまってるし。 「そうか…?じゃあ辞書とふたりで頑張れよ」 そう言って笑った先生に適当に相槌を打ち、私は「ありがとうございました」と言って、科務室を後にした。