泣きながら家に帰って、おねーちゃんに今日の話を聞いてもらうと、おねーちゃんは申し訳なさそうに言った。
「実結、落ち着いて聞いてね」
そんな前置きをされると、何事かと身構えてしまう。
「今日、サークルの仲間から聞いてきたんだけどさ…」
「う…ん」
「しゅーた先輩、急に語学留学することにしたんだって」
「え…」
留学…?
「そんな…、どうして急に…?語学留学って、一体どこに…?」
確かにしゅーた先生は、以前“海外に行かなきゃ採用試験には受からない”みたいなことを言っていたけど、あれはやめたんじゃなかったの…?
「ごめん、それは私もよくわからないんだけどさ…」
おねーちゃんは顔をしかめた。
「そっか…」
こちらもつられて暗くなってしまう。
…そっか、
しゅーた先生、留学しちゃうのか…。
海外に行っちゃうのか…。

