「大輝くんっ!」


「あ、おはよ~真子チャン。」



教室に着くや否や、朝から慌てた様子の真子チャンが俺のところに走り寄ってきた。


ん?どしたんだろ。


まさか、真子チャンまで俺とみーちゃんの祝福に??



「大輝くん、これ…見て?」


「ん?」



そう言った真子チャンが差し出したケータイを俺は覗き込んだ。瞳も横から一緒に…。



「な…んだこれ…。」



ケータイの画面を見た俺は、一瞬にして頭が真っ白に…。



そこには、ホテルの前で抱き締め合いながらキスをする俺と…みーちゃん。



恐れていた事が起きてしまった。



「真子チャン…これどうしたの?」



俺はケータイを真子チャンに返しながら、
小声で聞いた。


すると真子チャンは、“今朝他のクラスの友達からメールで来た”と話してくれた。



他のクラス…ってことは結構広まってるってことか。



俺はため息まじりに真子チャンに教えてくれたお礼を言うと、自分の席に座った。



そんな俺を、クラスの奴らがチラチラと見て何か話していた。



俺は気にしないフリをしながら、担任が来るのを黙ったまま、待っていた。