まぁ、マキさんが望んだ相手と一緒になれたのはすげぇ良かったよ?
俺も笑って祝福したいさ。


でも、問題はそこじゃない。


問題は相手だよ。相手!


須藤誠!


せっかく俺はちょっと雰囲気がよくなった須藤をほんの少しだけど好きになりかけてたのによ?


何?この仕打ち。



「つーか、俺とのあの約束はどうなるんだよ。」



やけになった俺は1人幸せそうに笑う須藤に詰め寄る。



俺はあの日、


みーちゃんと会わないと決めた日、


屋上で須藤に電話をかけた。



“みーちゃんの事幸せにしてやって。”



そう須藤に言った。


そしたら、須藤は



“…あぁ。約束する。”



そうはっきり答えた。


あれは何だったんだよ!


俺は須藤が本当はみーちゃんのことすごい大事に想ってると思って…身をひいた。



なのに…マキさんと結婚って…。



そんなんありかよ…。


みーちゃん、可哀想じゃねぇかよ…。