◇◆センセイは俺の!◆◇




「そうか、先生に会いにいってきたか。」

「うん…」


「何でそんな落ち込んでんだよ。」


「だって…」



不甲斐ない自分に呆れ、また孝兄にすがりつく。



俺ってガキだなぁ…はぁ。



「俺ってつくづくガキだよな…」


「そうだな。」


「そうだなって…まぁ、そうなんだけど」


「仕方ない。俺もお前くらいの時は何もできなかったからな…。」



そう言ってビールを飲んでる孝兄。


いやいや、確実に孝兄なら今の俺の状況でも…何か行動とってたって…。


はぁ~…



「俺さ…昨日、みーちゃんのお母さんに会ってたんだ。」



テーブルに置いてあるカシューナッツを1つ摘みながら、ぽつりぽつりと話す。



さり気なく、テレビの音量を下げて俺の話に耳を傾けてくれる孝兄。



「帰り際にこう言われたんだ…
“俺の気持ちを大事にしろ”って。これってどういう意味なのかな。」



孝兄は“分からない”そう言った。



でも、きっと分かってる。



だけど、孝兄は俺に自分でその意味を見つけさせようとしてる。



そうだよな…自分であの言葉の意味を見つけないとそれこそ意味ないよな。