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「ここか…」
みーちゃんに連れられて行ったあの喫茶店から、急な坂道を登ってすぐの家。
2人で暮らすにはちょっと広いかなってくらいのきれいな瓦屋根の家。
表札には、【中川】とちゃんと書いてあった。
俺は沢っちに貰った地図を片手にみーちゃんの家へと来た。
家の周りには何台か車が停まっていた。
多分、親戚関係だろうな…。
てか、来ちゃったのはいいんだけど…普通にピンポンならしちゃっていいのかな…?
するとその時、
「美波に会いにきたのか?」
え?
振り向くと、そこには須藤がいた。
でも、いつものビシッとしたスーツ姿じゃない。
ラフな感じだった。
ちょっとだけ、いつもみたいに感じる嫌みっぽさはなかった。
「みーちゃん、大丈夫なのかよ。」
「ああ…。」
「そっか…。」
「・・・」
当たり前だけど、話は続かない。



