「ん。」
そうぶっきらぼうな顔をして、優しいことをする沢っちは、一枚の紙を渡してきた。
見ると、そこには住所と地図が書いてあった。
これって…
「中川先生の…」
沢っちはそこまで言うと、顔をよせてきて囁くように…“イケないことだぞ?”そう言ってニヤリとした。
ふん、あんただって一時期、イケないことしかけてたじゃねえか。
ま、そんなこと言ってる場合じゃない。
「沢っち…まじでサンキュ。…お礼といっちゃなんだけど、一回なら抱いてもいいよ俺のこと。」
「ばか。」
ふざけた俺にげんこつを食らわそうとした沢っちから逃げ、ドアの前で振りかえる。
「貸しひとつな。」
「ケチ。」
教官室を飛び出した。



