中に入ると、ここはホテルかって言いたくなるような豪華な受付ロビーだった。



うわぁ…なんか、みんなエリートに見えてくるし~。



周りを忙しそうに歩くサラリーマン達を見ながら、若干恐縮…。



あ~…居づらい。俺みたいな学生がここにいていいわけないわぁ。



「あの、すいません。」


「はい、どうされました?」



受付のお姉さんに声をかける。



業務用スマイルが完璧だ…この人。



てか、めっちゃ美人だし!



「須藤さんに用があるんですけど…」


「須藤専務ですか?」


「はい。約束してあります。」


「失礼ですが、お名前は…」


「角です。」


「少々お待ち下さい。」



それだけ伝えると、受付のお姉さんは電話をかけ、誰かと話してる。



キョロキョロとロビーを見渡していると、やたら周りのOLのお姉さん達と目が合う。



やっぱ俺浮いてんのかな…。



そんな事を考えていると、いつの間にか電話を終えていた受付のお姉さんに話しかけられた。



「今確認しましたところ、少し遅れるとのことでロビーの方で待っていてほしいと須藤専務が…。」



俺は仕方なく、ロビーにあるカフェスペースで待つことに。