めっちゃドキドキする。



マキさんとキスした時と全然違う。



やっぱりみーちゃんのこと大好きなんだ…



はっきりそう感じる。



イスごと近づくと、顔だけ近づける。



明らかに、緊張してるみーちゃん。



可愛いなぁ、もう。



「みーちゃん、顔あげて。」


「は、恥ずかしい。」


「ふぅ~ん、なら…」



俺は右手でみーちゃんの顎を軽くもち、クイッと上げた。



そして、その微かに潤んだ可愛い唇を、そっと優しく塞いだ。



目を閉じたみーちゃんを視界の隅におきながら、少しの間だけど…触れるだけのキスを頭に記憶させた。



一歩先を歩いていた俺とみーちゃんが今、手をつないで隣にいる。



やっと同じ距離になれた気がする。



これからは、一緒に歩こう。



一緒にゴールを目指そう。



一緒に戦ってこう。



なぁ、みーちゃん。