「ったく、須藤との婚約のことも分かってるって。承知の上。」
「でも…」
「俺はみーちゃんの今の気持ちを聞きたい。」
「角クン…」
「ねぇ…みーちゃん、俺のこと生徒として見てる?それとも男として見てくれてる?」
聞いちゃいけないような、でも今を確かめるために、聞かなければならないような…複雑な質問だった。
きっと戸惑うだろうな…みーちゃん。こんな質問されて。
それでもみーちゃんは、俺が思ってたのと違う反応を見せた。
「ばか、生徒として見てたら…こんな…」
キリッとした表情でそこまで言うと、みーちゃんが俺の手を掴む。
そして気づけば俺の手の行方は………
「こんなにドキドキしないわ…。」
そう赤くなって言ったみーちゃんの心臓辺り…はっきり言っちゃうと、みーちゃんの胸の上。
あまりにも、普段とはかけ離れたみーちゃんの行動に呆気にとられる俺。
だって、今俺…みーちゃんの胸に触れてんだぜ?…服越しだけど。
「角クン…」
「ん、ん?」
「ごめんなさい、私がハッキリしないから…悩ませてたんだよね。」
「みーちゃん…」
俯いたみーちゃんを、見つめる。
それと同時に、やっと落ち着いて感じた…みーちゃんのドキドキと高鳴った鼓動。
嬉しくなる俺。
みーちゃんに特別に思われてるって、はっきりと感じた。



