「角~一緒に帰ろーぜ!」



教室に戻って自分の席につくと、高塚がやってきた。


なんか、チャラい感じがなくなったか?
髪が黒くなってる。



「あ~悪ぃ、このあと用あんだわ。」



新学期早々お誘い悪いが、今日は絶対無理だ。



「ちぇ~、最近ノリ悪いな。冬休みもせっかく合コン誘ってんのに来ねーし。」



あ~確かに、最近ずっとこいつの誘い断ってたな…。。


ま、合コンどころじゃなかったし。


つーか、もう合コンとか行かねーし。


だって、俺にはみーちゃんしかいないから。



「ま、まさか…お前、彼女できた!?」



高塚が、馬鹿でかい声でそう叫んだ。
そんな高塚の声に反応して、教室にいる女子が一斉に俺のほうを見た。



「ば、お前声でけぇよ!」



高塚の腕を掴み、自分の方に引き寄せると小声で牽制する。


ったく、リアクションでかいのは変わってねぇじゃん…。。



「悪ぃ…で、彼女できた?」


「さぁ。」


「教えろよ!…俺とお前の仲だろ?」



どういう仲だよ。



俺は鬱陶しくなってきて、ガタンと立ち上がった。



「どこ行くんだよ!」


「トイレだよ!」



しつこい高塚の横を通り過ぎ、教室を出た。