あれから、何日経ったんだろう。



あれ以来保健室には行かなくなった俺。



学校のなかはそんなに広いわけじゃない。


いつ、どこで“保健室のセンセイ”に会うかわからない。



今日だって、廊下ですれ違った。



すれ違いざまに、フワッと桜のような香りが俺の鼻をくすぐって、思わず振り返りたくなる。



でも、俺はもうやめたんだ。



俺が出した答えは、


みーちゃんを先生としてみること。



先生を女として見るなんてイケないこと。


一度でも、少しの間でも、みーちゃんを好きでいられて良かった。



俺はみーちゃんを好きでいるのを止めよう…そう決めた。