「全く、あんな所で寝るなよ。俺が抱えて帰ってきたんだからな?」



どうやら、孝幸は俺をおんぶして、孝幸のマンションまで連れて帰ってくれたらしいッスネ。



「ゴメン!腹一杯んなったら、めっちゃ眠くなって♪」



ソファーに長い脚を組んで、何やら仕事中の孝幸は脳天気な俺を見て、またため息をもらす。



当たり前か、今日は孝幸に高級ホテルのディナーバイキングに連れてって貰って、食うだけ食ったら、夢の中だもんな。



めっちゃハズいことしたな俺。。



申し訳なく思い、頬杖をつきながら仕事の書類に目を通す孝幸を眺める。



時々缶ビールを口に運ぶ姿をみて、改めて思う。。



「…いいなぁ…。。」


「ん?何が?」



何でこんな大人で、何をしてもカッコイイんだ孝幸は。


いいな…俺も、孝幸みたいに大人のいい男になりてぇな。。



「なぁ…」


「ん?」


「何でそんなカッコイイの?」


「フッ…何だよ急に。」


「いや、何つーか…仕草とかオーラが大人だなぁと思ってさ。てか、どうやったらそんな色気とかでんの?」