「恋…か。そうか」


王子さまは納得したように頷くとあたしに近付いて来た。


「な…何ですか??」


「恋なんて、したことなくて…よく分からない。だけど…俺はお前を知りたいと思うし触れたいと思う。だから………」


心臓が壊れるかと

思った。


ズルいよ。そんな顔で見つめたら…………。


「俺のモノになって欲しい」



あたしは


小さく頷いた。



平凡な毎日が壊れた瞬間。