先生の彼女さま


 「あら、高山さんもそう思う?」
 「えぇ、はい奥さま」
 「ありがとう」

母さんは高山からカップを受け取って口に含み、高山は言葉を続けた

 「仁さまが想っているのは茅智なら、仁さまを想っているのも茅智しかいないですしね。旦那さまも認めてらっしゃっていますし、はい仁さま」
 「あ、ありがと…高山からそんなこと言われると思わなかった」
 「えぇ、本当にね。てっきり反対するかと思ってたわ」