先生の彼女さま


 「甘い…」
 「だろ?疲れにはビタミンCらしいぞ?……寝てないんだろ?」

直志さんはあたしの目のくまをなぞりながら言ってきた

彼に触れられるドキドキとは違うものを感じた

叔父だとわかっているから?

はじめての血の繋がった身内

それは「高梨家」の人たちとは違う「他人行儀」を感じた