バフッ

ベッドに倒れ込んでも彼は止めてくれない

ううん…

違う

止めて欲しくないんだと、自覚してしまった

だから…

あたしは彼の背中に手を回してギュウッとすると

やっと口が離れると

 「なんだよ、…したいのか?」
 「わか、……んないです」
 「そんな顔…他のやつに見せんなよ…ばか…」

彼が口をまた近づけてくるのと同時に

 「仁さまっ!」

といつもは冷静沈着な高山さんが廊下をはしっている音

 「ちっ……続きはまた、な」

とあたしの手をほどいてベッドから起きた彼