急に背中に重いのしっとしたものを感じた あたし脇の辺りから手が伸びて腰をしっかりと抱きしめられた 「じ、仁さんっでんっ電話中ですっ」 あたしは受話器の話口を手で押さえて小声で言った ―茅智?どうした? 受話器からは高山さんの声