重苦しい空気の中

秋が口を開いた。



「・・・明日


詳しい話、訊きに行くんだ」



「じゃあっ・・・

じゃあ、死なないかもしれないの?」


少し・・・というより思い切り

期待した。



秋には、いなくなってほしくない。


心底思った。




「それはないよ。

確実に死ぬ」



その冷めた目が、脳裏に焼きついた。




「・・・う~っ」


とまったはずの涙が

再びあふれてきた。



「やだよぉ・・・秋・・・

・・・死なないでよ



私・・・どうやって生きていけばいいの」






「ごめん。

ごめん、菜々



一緒にいられなくて

そばにいられなくて


守ってもやれなくて



ごめんな」