Live 今を生きる

「で、コンクールが何?」


「あ、うん。私、主人公やるんだ!!」

「えっ・・・すごいじゃん!!」


秋は自分のことのように喜んでくれた。



「でしょッ」



私は得意げに笑った。

さっきまで乗り気じゃなかったんだけどな。


なんか、うれしくなってきちゃった。



「何の劇?何の役?」

秋がすかさず聞いてきた。


笑顔が輝いていた。



「眠れる森の美女で、私お姫様!!」


「オーロラ姫?」

「そう!!」

私は楽しくてしかたなかった。


あがっていくテンションが、

とまるところを知らなかった。