「私、お花買ってくる」





笑顔、

作れてたかな。



秋は私の表情に驚いていたようだった。


秋の言葉を待つことなく、

私は背を向けて走りだした。




私は、もう大丈夫。


秋に迷惑かけてばかりじゃいられない。




もう甘えない、

頼らない。



一人でだって生きていかなくちゃ。






秋は、ずっとそうしてきたんだ・・・。





とにかく自分で自分を励ますしかなかった。


今走っているゴールが、

まるでスタートラインのような気がした。