秋はわたしのようにくずれることなく、

泣きじゃくることなく、

ただただ凛と立っている。



秋の姿を見て、

私の中で何かが変わったような気がした。



秋も、我慢してただけなんだ。


秋だってつらいんだ。




どうしてそれに気がつけなかったんだろう。

私は、

いつも守ってもらうばかりだ・・・。




秋の目からは、

たくさんの涙がこぼれていた。


それでもまっすぐに立ち続ける姿が、

現実を見ることに立ち向かうように思えた。




・・・私も、現実を見なくちゃ。