ガチャ・・・


玄関の開く音が聞こえたような気がした。



誰?



ドタドタドタ・・・


今度は、階段を駆け上がる音・・・?




私は思わず縮こまった。


「ぐすっ・・・ふっ・・・」




泣き顔、

誰にも見られたくないのに。



涙が、

拭いても拭いても零れ落ちた。





笑顔なんて作れないのに・・・。







そのときだった。



バタンっ・・・