その日、僕は神になった

「ようはつまり、神々はより完璧な生物を目指して人間界を作り、この天界の住人の体の仕組みまで変えてしまった、ということ?」
「そうです。それまでは私たちも生物として必要な、食べる寝る飲むという行為が必要でした。そして老いという時の流れに抗うことも出来ませんでした」
「今はその行為が一切必要ない、そして年も取らない…、と?」
「はい」
 僕は一つの謎が解けた。壁にかかった歴代の神々の若さ、そして議事堂内で見た彼、彼女らの若さの理由が。もう一つの謎、その誰もに備わった美に関しては、もはや訪ねる必要もないだろう。ここまでの力を持った連中ならば、自分の容姿など自由に変えられる筈だ…。