その日、僕は神になった

「少し一人にしてくれないか」
「ですが…」
「大丈夫、逃げたりしないよ。それに逃がしてもくれないだろ?少し一人で整理したいんだ」
「わかりました。何かあればお呼び下さい。心の中で私に呼び掛けていただければ、すぐに飛んできます」
「人の心は覗けなくても、テレパシーは使える訳だ?なんとも便利な世界だね」
 僕は皮肉な笑みをレイチェルに向けると、彼女は黙って部屋を後にした。