その日、僕は神になった

「申し訳ありません。心辺りはありません…。そして神、あなたは神に任命される程のお力を備えた方です。その神以上の力に、私などが抗える筈がありません」
 彼女は嘘を付いていないようだ。本当に心辺りも、抗えもしないのだろう。それがもし演技だったとしたら、ここは間違いなく芸能プロダクションだ。