その日、僕は神になった

 次の瞬間、頭の中に稲妻のような衝撃が走り、巨大な掌に脳を直接握り潰されているような激痛に襲われた。僕は頭を抱え、その場にしゃがみ込んだ。そしてその痛みに耐えきれず、念じることを止めた。いや、止めさせられたのだ。
僕は乱れた呼吸を整えながら直感した。何か、もっと大きな力が、僕の、アムーフとしての記憶を封じ込めている…、そしてこれは夢ではない、夢ならば、あの激痛に目が覚めない訳がない…と。