その日、僕は神になった

「カムイ、それは重々承知の上です。ですがこれは今後の天界のことを考えての判決なのです。様々な困難を乗り越え、我々三人の神、そして天界の住人を相手に奮闘してきた二人の間には、我々の思い知れぬ信頼関係、絆が芽生えているはずです。
 そしてそれらは、理想の人間界創造のための、大きな原動力となるでしょう。そのために掟の一つや二つを破ったとして、何が悪いのでしょうか?
 この案に対し、他に反対する者はいますか?」
 場内から異論を唱える声は上がらなかった。その様子を見た北の神は、満足そうに一つ頷いた。
 きっと彼には分かっていたのだ。俺の言葉により心動かされた者が、三人だけではなかったことを。カムイは力なくその場に崩れ落ちた。彼と俺の立場は、いつの間にか逆転していたのだ。