その日、僕は神になった

「神、あなたのお名前は、アムーフです」
 アムーフ?…名前が分かったからと言って、
それだけで記憶が戻る訳もなかった。だが自分が誰なのか、その一歩を踏み出すことは出来た。そのことは僕にとって大きな一歩だった。当たり前のように誰にでも付けられた名前、それは僕と言う人物と、この世界を徐々に結び付けていくようだった。