その日、僕は神になった

 飛べ!
 次の瞬間体が五センチ、十センチと浮き、慌てた僕は床に思いっきり尻餅を着いた。
「本当に心は読めないんだよな?」
「はい」
 レイチェルは表情一つ崩すことなく答えた。僕はもう一度強く念じた、これが夢ならば覚めるように。