その日、僕は神になった

「東の神、あなたが答えられないのならば、質問者を変えましょう。どうなんだ、レイチェル」
 カムイの射抜くような視線と共に、その注目は彼女へと向けられた。
「彼女は関係ない!」
 俺は思わず叫んでいた。カムイは口元を一瞬歪ませ、そして続けた。
「彼女は?それはどのような意味でしょうか?」
 クソッ、上げ足を取るような真似をしやがって!俺は心の中で悪態をついた。だがここでこれ以上の失態を行えば、事態は今以上に悪化してしまう、万事休すか…。奥歯がミシミシ、といった音をたてて軋んだ。悔しかった。自分の愚かさが、その無能さが。窮地の一つも脱せない自分自身の全てが。