その日、僕は神になった

 カムイはほぼ全ての事態を把握していた。その上で今まで何の動きも見せなかった。いや、様子を窺っていたのだ、そのカードを切る最高のタイミングを計り。そしてそのタイミングを与えたのは、紛れもなく俺自身だった…。
 俺はレイチェルに視線を向けた。それに気付いた彼女は、小さく口を動かす真似をした。そうだ、黙っていてはダメだ、否定しなくては。だが何と?何と言えばカムイを、疑いの視線を向ける神々を、天界の住人を納得させることが出来るのだ?