その日、僕は神になった

「夢じゃないなら何なんだよ。急に目の前にこんな…」
 僕は背後の壁を右手で殴ろうとしてバランスを崩した。そこにはもう壁はなかった。
「壁が、なくなってる…」
「消させていただきました」
 僕は狐に化かされているのか?何か彼らに悪さをしたのか?記憶がないのだから身に覚えがある訳もないのだが…。