だが僕はその考えを素早く払拭した。乗りかかった船だ、自ら犯人を追及したいと思う気持ちと、彼女のことを心配したからだ。そう、レイチェルはこの事態を伏せようとした。そのことがバレれば、彼女には何かしらの罰が与えられるかもしれない。最悪の場合、人間界に永久追放される可能性だってない訳ではない。そんな事態は何としても避けなければならない。
だがなぜ彼女はこの事態を伏せようとしたのだろうか?確か東地区の威厳と言っていたが、果たしてそれだけなのだろうか?僕はあの時の無知さを呪った。あそこで彼女を説き伏せ、この事態を公にさらしてさえいれば、僕も彼女もこんな目にあわなくて済んだのだ。今更そんなことを考えても後の祭りだ、あの頃の僕にはそこまでの冷静さも、知識もなかったのだから。そして彼女には彼女で、代々東地区神の秘書として務めてきた責任感があったのかもしれない。そして何より、元恋人としての僕の身を案じてくれた可能性も…。
だがなぜ彼女はこの事態を伏せようとしたのだろうか?確か東地区の威厳と言っていたが、果たしてそれだけなのだろうか?僕はあの時の無知さを呪った。あそこで彼女を説き伏せ、この事態を公にさらしてさえいれば、僕も彼女もこんな目にあわなくて済んだのだ。今更そんなことを考えても後の祭りだ、あの頃の僕にはそこまでの冷静さも、知識もなかったのだから。そして彼女には彼女で、代々東地区神の秘書として務めてきた責任感があったのかもしれない。そして何より、元恋人としての僕の身を案じてくれた可能性も…。



