その日、僕は神になった

「一人暮らし云々は進路先によって変わるだろ?それでは順番が逆ではないか」
「順番なんてどうでもいい。俺は卒業したら一人暮らしをしたいんだ。進路はそこから考える。もう話は済んだろ」
 そう言って立ち上がると、背後から母親の声が響いた。
「あなたの好きなようにしていいわ。その変わり、三年生に上がるまでには進路を決めて」
 分かったよ、その声に背中で返事を返し、二階へと繋がる階段を上った。階段を上がる途中で、二人の溜息が聞こえたような気がした。疲れたのはお前らだけじゃねぇんだよ。