彼女は振り返りそう言うと、再び前を向いて歩きだした。その背中には『これ以上余計なことは喋るな!』と書かれていた。 僕はしょうがなく、真っ赤な絨毯の上を歩いた。相当高価な品なのだろう、歩くたびに足が半分程埋まってしまう。